災害復興ボランティア活動に参加するあなたへ

災害復興ボランティア活動に参加するあなたへ

津波被害の南三陸町

東日本大震災から1年後の南三陸町。復興には時間がかかることを思い知らされた。

 

こんにちは。サーです。

前回は、被災者の立場から、避難所での生活について書きました。

読んでない方は「災害避難所に長居は無用 環境も過酷だけど人間関係も過酷です」を合わせて読んでいただけるといいかと思います。

今回は、わたしの東日本大震災のボランティア経験から、ボランティア視点での災害時の心構えを書いていこうと思います。ボランティア活動の期間の長さによって活動内容や心境の変化が変わります。災害ボランティアに参加しようと考えている方は、ぜひ一度目を通していただければと思います。

大事なのは「できることから始める、できないことはしない。」こと。ボランティアは自由意志。だれからも無理強いされる理由はないのだから、ボランティアが嫌いになったり、自分が壊れる前に撤退する勇気も必要です。

スポンサーリンク

Advertisement

①ボランティア参加前

現地の災害状況の情報収集をしましょう。また、ボランティアセンターの開設の有無、ボランティアの募集の有無を確認。よほど経験を積んでいて、行政からの依頼がない限り、ボランティア募集をしていない地域に勝手に行くのはやめましょう。

また、現地の気象情報を確認しましょう。気温に合った服装をしないと体調を崩してしまいます。特に暑い時期の熱中症に注意。「ボランティアの熱中症対策まとめ ~なぜ起こる?から予防、対処まで」も読んでおいて損はありません。

自分の行きたい場所が決まったら、ボランティアセンターに連絡をします。参加期間、できることなどを伝えましょう。情報インフラがダメージを受けている場合は、直接現地で申し込みの場合もあります。自分たちの方がボランティアで行くわけですから、混乱している被災地に電話をかけまくって余計な質問をする前に、自分で情報を集める努力をしてください。

災害復旧現場では、基本的にすべて自己責任。けがをした時のために「ボランティア保険」に入りましょう。あなたの近くの「社会福祉協議会」に行き、ボランティア参加の旨を伝えれば入れます。それほど高い保険料ではありませんがもちろん有料です。ここからボランティアのスタートです。「ボランティアしてやるのに有料なのかよ」などと思うようでしたら、災害ボランティアには参加すべきではありません。

また、現地での自分の生活は自己完結できるようにしましょう。食料、テント、着替え、救急セット、雨具、活動用の道具(手袋、マスク、ゴーグルその他)など、自分が必要なものはすべてそろえましょう。ボランティアが現地で救援物資を消費するのはもってのほかです。

準備ができたら、いよいよ現地へ。移動手段ももちろん自前で用意します。もしボランティアバスなどが出ていたら活用しましょう。

 

②ボランティア初期(~1週間)

参加初期は、ボランティアセンターの人や、先に現地入りしていたボランティアの指示に従って活動するのがいいでしょう。自分のモチベーションも高いし、被災者の方からも感謝されるしで、ほとんどの人がこの期間は精力的に活動できます。わたしもそうでした。あなたがもし初めてボランティアに参加する方なら、このくらいの期間を目安に参加するといいですね。

このくらいの参加期間なら動機はなんでもいいと思います。ボランティア精神から、自分が過去に受けた援助のお返し、はたまた現実逃避・・・。どんな動機でもやり遂げることができるでしょう。現場は人手がとにかく必要です。大いに力を発揮してください。

 

③ボランティア中期(1週間から2週間)

1週間を過ぎたころから、いろいろなことに気づき始めると思います。たとえば、活動の進め方や避難所運営のこと、現場の人間関係などなど、、、そう、ただ一生懸命やっていれば満足という時期は過ぎてきます。

このくらいから、自分で改善案やアイディアを発言できたり、周りと協力しながら活動の取りまとめをする力など、コミュニケーション能力が必要になってきます。ですから、強い意志と行動力をもってボランティアに参加していないと、だんだんモチベーションが下がってきます。

もしモチベーションが下がってきたなと感じたら、一度ボランティアを外れてみることをおすすめします。災害現場は危険と隣り合わせ。注意力が落ちるとケガの原因にもなりかねません。日常生活に戻ってしっかり休養をとり、またできそうだなと思ったら参加してください。あなたの貢献度はすでに相当なもの、ドロップアウトを恥じる必要は全くありません。

 

④ボランティア長期(2週間以上)

通常、普通に会社員として働いている方は、これほど長期にわたって活動することはできません。災害派遣で派遣された公務員か、NPOなど、災害ボランティアそのものが勤務内容の方か、もしくは学生やフリーランスなど、自分で生活時間をコントロールできる方に限られてきます。

なので、おそらくあなたはボランティアメンバーの古株になり、リーダーとしての役割をお願いされることも出てくると思います。新人ボランティアの育成や、全体をコントロールするマネジメント能力が求められてきます。

また、被災地では、このくらい長期間の避難生活が続くと、被災者も疲弊してきて、いろいろなトラブルが出てきます。そのトラブルに対処しなければいけない場面も出てくるでしょう。避難所の人間関係、ボランティア集団の人間関係、どちらも正念場を迎えます。統制のとれていないボランティアの集団は崩壊し始めます。ボランティア活動に絶望して、SNSなどでネガティブな情報を流すものも出てきます。

もしあなたが、現場のリーダー的な役割を担うようになったら、ほかのボランティアの相談に乗ったり、時には休息の指示や活動の中止の指示を出す必要が出てきます。

ボランティア活動は長く続けたいけど、そんな重荷は背負えないよ・・・。」という方は、活動場所を変えることも一つの方法です。2週間以上というと、大災害の復旧だと思います。ボランティアの活動拠点は何か所かあるはずです。思い切って場所を変えることで、リーダーにならずにボランティア活動を続けられます。リーダには適性があります。なにも無理してリーダーをする必要はありません。

これも繰り返して述べますが、ここまで長期にわたってボランティアをしたあなたは、それだけで素晴らしいことです。リーダー適性の有無などは大した問題ではありません。適材適所で活動すればいいだけです。リーダーシップがとれなくても、自分を責める必要は全くありません。

 

⑤まとめ

事前準備をしっかりすること、自分にとって無理のない範囲で活動すること。これをしっかり守れば、あなたも災害ボランティアとして素晴らしい活躍ができると思います。

無理をしない。コレだけは絶対に忘れないでください。無理をして体や心を壊し、「ボランティアなんてしなければよかった。」とならないように心から願っています。

被災地の復興が少しでも早く進みますように。今回わたしは現地入りできませんが、義援金という形で参加させていただきます。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。

その他ボランティアに関する記事は

ボランティア活動は熱中症に注意

誰もが陥る「正常性バイアス」

 


生活・文化ランキング

災害・ボランティアカテゴリの最新記事