地震・豪雨災害時ストレス、静かな子どもにこそ注意を

地震・豪雨災害時ストレス、静かな子どもにこそ注意を

元気に走る子ども

こんにちは。サーです。

今日は、災害時の子どものケアのお話です。

いろんなケアの仕方はありますが、基本は「スキンシップ」と「ふれあい」だということを忘れないでください。

この記事は「日本児童青年精神医学会」の発表している「災害化における子どもの子どものこころのケアの手引きとリーフレット」をもとに、より分かりやすく書いています。

日本児童青年精神医学会のホームページはこちら

また、小中高校の教員免許を持ち、12年小学校の教員を経験した立場から、独自の見解を交えて記事にしました。

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子どもの災害ストレスはいろいろ

子どもたちは、自分だけでは生きていけないことをよくわかっています。なので、日常生活に何か変化があるととても不安になります。

たとえば、大人たちにとってはめでたい「弟・妹の出産」も、上の子にしてみれば、「自分の生活が侵食される危機」なわけで、なかには赤ちゃん返りや、夜泣きなどでストレスを表現することがあります。

大人が、楽しそう、幸せそうでも子どもたちはこれだけ動揺しますから、災害など大人でも不安になるようなことには、子どもたちはとてつもない不安を感じています。

・今でも余震が襲ってくる。

・避難所や自宅で留守番をしなければならない。

・大人たちが不安そうにしている。

・学校に行けない。

・友だちと遊べない。

これらの中でひとつでもあてはまることがあれば、あなたのお子さんはストレスを感じていることでしょう。

 

表現がうまくできない子どもたち

小学生くらいまでの子どもたちは基本的に自分の表現がうまくできません。

なので、「いつもと違う行動」で、心の異常を大人に伝えようとします。

 

例えば、幼児や小学校低学年では、

・トイレに一人で行けなくなった。おねしょをする。

・急にベタベタと甘えるようになった。

・大人同士の話に割り込もうとする。

・大人から見て不謹慎に見える遊びをする「葬式ごっこ」「地震ごっこ」など。

・黙って一人遊びをするようになった。

 

小学校高学年では、

・急にしっかりとして、お手伝いなどをやるようになった。

・歳下の兄弟に遠慮して、自分を後回しにする。

・急に怒ったり、乱暴になった。

・嘘をつくようになった。

・食事の量が極端に減った、増えた。

・朝起きられなくなった。無気力になった。

・ぼーっとしている。

などなど。

 

あなたのお子さんはどうですか?

 

「いい子」ほど気を付けよう

乱暴になったり、わがままになったりしてストレスを表現するというのは、わりとわかりやすいですね。

でも、「いい子になった」「しっかりした」というのもストレス反応だというのはちょっと意外な気がするかもしれません。

しかし、子どもたちは災害などをきっかけに不安になると、「自分は親に認められているか、守ってもらえるか。」を確認しようとします。

そのために、自分の知っているあらゆる手段を使って、親の気を引こうとします。わがままも、いい子になるのも、すべてあなたの気を引こうとするためです。

 

すべて認める。まずは子どもを安心させてあげよう。

子どもたちがいままで書いたようなストレス反応をしているとき、あなたにできることは何でしょう?

安心してください。それほど難しくはありません。

 

基本は「認める」ことと「安心させる」こと、この2つです。

 

トイレに行けない、おねしょをする、夜泣きをする、落ち込む。

甘える、いたずらをする、乱暴になる。

すべて子どものせいではありません。非常時に出る普通のストレス反応です。

 

対処法としては

①失敗しても怒らない

②必ず親と一緒に寝る、食事をする。

③一緒に遊ぶ、もしくは勉強や読書に付きあう。

④可能であれば、いつも遊んでいる友達と遊ばせる

⑤「大丈夫だよ」、「あなたを守るからね」と言葉にして伝える。

 

もちろん大人は片付けや仕事など、やらなければいけないことはたくさんあると思います。

ですから、書いたことは長時間やらなくても大丈夫です。

時間よりも質で行きましょう。

何かをしながらではなく、短時間でも、「その子専用の時間」をつくってあげてください。

 

⑤の「大丈夫だよ」「守るからね」は、年齢に関係なく伝えてあげてください。言葉は言霊(ことだま)、声にすることで子どもの心に届きます。

 

あなた自身のストレス対策が子どもにも効く

そして、あなた自身のストレスもきちんとケアしてあげてください。

周りの大人が不安がったり、ストレスでイライラしてしまったりしていると、子どもたちはそれを敏感に感じ取ります。

だからと言って、無理してがんばりすぎる必要はありません。災害ボランティアできているカウンセラーや医師に相談してもいいですし、身近な人に相談してもいいでしょう。

時には、子どもと話をする中で、愚痴や不安を話してもいいかもしれません。その場合は必ず「一緒に頑張ろうね」と前向きに話を終われるようにするといいですね。

 

住宅の修繕や、ローンの返済、仕事の確保など、災害直後は不安だらけです。なのに、なぜかわたしたちは、「自分が何とかしないと」と一人でがんばろうとします。

でも、それぞれの問題には必ず専門家がいます。災害時には、ボランティアや行政機関が無償で相談にのってくれます。

むしろ、いろいろ聞くチャンスだと前向きにとらえ、どんどん相談に行ってみてください。一人で考えるよりも短時間に、的確な答えを見つけることができますよ。

全国の被災地が一日も早く復興することを祈って。

サーでした。

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